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飲食店経営の基礎知識
FLコストとは飲食業において重要な経営指標となります。
F=Food(食材) L=Labor(人件費)を意味します。
飲食業におけるFLコストの標準値は業種業態によって若干異なりますが、55~65%と言われています。
例えば高級レストランなどは売価が高いためF(食材)比率は低くなりますが、サービス度を上げるためL(人件費)比率が高くなります。
逆にファーストフードなどは売価が低いためF(食材)比率は高くなりますが、L(人件費)比率が低くなります。
業態によってかなりのばらつきがありますが、中小飲食業の場合、FLコストは標準値と言われている55~65%を上回っているようです。
人件費とは正社員やパート・アルバイトに支払っている給与のことを言います。
人件費は売上原価(材料費)とともに大きな割合を占める経費となり、飲食店にとっては非常に重要な項目となります。
一般的に粗利益に対する人件費率は40%が上限とされています。
売上原価とのバランスも非常に重要で、一般的に売上高に対する売上原価率と人件費率の合計は60~65%に収めないと利益の確保が難しくなってきます。
労働分配率とは粗利益に占める人件費の割合のことを言い、従業員一人当たりの生産性を表します。
一般的に飲食店における労働分配率は35~40%が標準値とされ、45%を超えると経営が苦しくなり、50%以上では経営が極めて危険な状態であると考えられます。
数字に関して少しわかってきたら、自分のお店の現状を把握するために経営効率表を作成してみましょう。経営効率表を作成することで今後の経営にもきっと役立ちます。
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